車載など温度変化が著しい環境で使用される用途では、温度変化(=ヒートサイクル)が生じるとプリント配線板と電子部品などの線膨張率差によりはんだ接続部などにクラックが入り、やがては接続不良に至るおそれがあります。
チップ抵抗器の場合、大きな定格電力が必要な場合、一般的にはサイズの大きなチップ抵抗器を使用しますが、サイズが大きいほど膨張収縮の絶対値が大きくなり不具合に至る比率が高くなります。高定格電力とはんだクラック対策を両立させる為に、小さいサイズの抵抗器を複数個使用して必要な定格電力を確保する方法がとられることがありますが、この方法では部品点数や実装面積が増えるという弊害があります。
このようなケースでは、定格電力が大きくヒートサイクルに有利な長辺電極タイプのWK73R, WG73, WK73S, WU73や、モールド封止タイプのTSL, SL, SLN, SLP, SLZをおすすめします。
長辺電極タイプは一般品と較べ、電極の配置を縦横入れ替えた形状で電極間距離が短いため、同じサイズの一般品に比べてヒートサイクル耐性が高いことが特長です。また、電極面積が広いため放熱性も良く、一般品と比較してサイズあたりの定格電力が高くなっています。
外部電極が金属プレートで構成される樹脂モールドタイプは、プリント配線板の収縮に対して金属プレートが応力緩和構造となっているため、ヒートサイクルや機械的ストレスに強い特長があります。
抵抗器
WK73R
長辺電極角形チップ抵抗器
WG73
WK73S
長辺電極角形低抵抗チップ抵抗器
WU73
TSL
電流検出用チップ抵抗器
SL
SLN
SLP
ジャンパー
SLZ
金属板ジャンパー
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