株主・投資家情報

営業の概況

経営成績の概況

当中間連結会計期間(2025年4月1日~2025年9月30日)の世界経済は、回復と停滞が混在する不安定な状況が続きました。欧米のインフレの沈静化とともに景気持ち直しの兆しが見られた一方で、高水準の金利政策の継続による投資の抑制や、地政学的リスクも経済活動の重しとなり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
また、米国の通商政策における不確実性や、特定国に対する追加関税の動向は、グローバルなサプライチェーンに影響を与える要因となっており、当社グループとしても今後の動向を注視しております。
当社グループの属する電子部品業界におきましては、カーボンニュートラルの実現に向け環境対応車への移行が進んでおり、中長期的には自動車向け市場の拡大が見込まれております。
このような環境のもと、当社グループは2030ビジョンの実現に向けた取組みを3つのフェーズに分けて進めており、2025年度からはフェーズ2である「2027中期経営計画(2025年~2027年)」を開始しております。詳細につきましては2025年10月23日に公表しました「2027中期経営計画策定のお知らせ」をご参照ください。
販売面におきましては、為替が円高傾向で推移したものの、在庫調整の影響を受けていた産業機器向け需要が回復したことに加え、中国を中心とした自動車向けや、アジアのデータセンターなどのAI関連機器向け需要が堅調に推移したこと等により、当中間連結会計期間の売上高は346億34百万円(前年同期比27億40百万円増、8.6%増)となりました。
利益面におきましても、売上の増加およびコストダウン等により、営業利益は13億05百万円(前年同期比8億30百万円増、175.0%増)、経常利益は16億18百万円(前年同期比17億85百万円増)となりました。また、保有有価証券の一部売却により投資有価証券売却益2億9百万円を計上した一方、固定資産処分損22百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する中間純利益は11億54百万円(前年同期比17億27百万円増)となりました。

財政状態の概況

当中間連結会計期間末の総資産は1,440億76百万円となり、前連結会計年度末に比べ、27億10百万円増加いたしました。主な要因としましては、有形固定資産等の増加によるものであります。また、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ12億21百万円増加いたしました。主な要因としましては、1年以内返済予定の長期借入金等の増加によるものであります。以上の結果、自己資本比率は55.2%となりました。
キャッシュ・フローの状況につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー48億22百万円、投資活動によるキャッシュ・フロー△53億39百万円、財務活動によるキャッシュ・フロー7億67百万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は250億43百万円となりました。

売上高構成比