株主・投資家情報

営業の概況

経営成績の概況

当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)の世界経済は、個人消費の回復やインフレ率が低下しつつあるものの、地政学的な緊張、金融および貿易政策の変化など依然として先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループの属する電子部品業界におきましては、カーボンニュートラルの実現に向けて環境対応車への移行が進んでおり、中長期的には自動車向け市場の拡大が見込まれます。当期においては全体として需要は横ばいで推移しました。
このような環境のもと、当社グループは2030ビジョンの実現、2024中期経営計画の目標達成に向けて、EVなどのモビリティ市場・産業機器市場の成長を支えるための供給体制の構築、KPS活動の『しんか』、イノベーション・マネジメントシステムの導入、再生可能エネルギーの導入と電力使用量の削減、未来を創造する人づくりやガバナンスの新たな取り組み等の重点施策に注力してまいりました。
販売面におきましては、為替が円安傾向にあり、また中国、欧州、北米の自動車向けが堅調に推移したものの、産業機器向け等が減少したこと等により、当連結会計年度の売上高は641億20百万円(前年同期比7億14百万円減、1.1%減)となりました。
利益面におきましては、経費削減に努めましたが売上の減少や減価償却費等の固定費の増加等により営業利益は11億76百万円(前年同期比21億37百万円減、64.5%減)、経常利益は12億43百万円(前年同期比32億42百万円減、72.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億60百万円(前年同期比25億8百万円減、90.6%減)となりました。

財政状態の概況

当連結会計年度の当社グループの資産は、有形固定資産等の増加により、前連結会計年度末と比べて117億98百万円増加し、当連結会計年度末は1,413億65百万円となりました。
当連結会計年度の負債は、長期借入金等の増加により、前連結会計年度末と比べて122億61百万円増加し、当連結会計年度末は632億55百万円となりました。
当連結会計年度の純資産は、利益剰余金等の減少により、前連結会計年度末と比べて4億63百万円減少し、当連結会計年度末は781億10百万円となりました。

キャッシュ・フローの概況

当期は前述いたしましたような状況により12億53百万円の税金等調整前当期純利益となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産の減価償却費の増加等により81億1百万円の流入を確保することが出来ました。
投資活動によるキャッシュ・フローは有形固定資産取得による支出250億72百万円等により239億39百万円の資金の流出となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入れによる収入等により112億52百万円の流入となりました。
これらの結果、当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、期首に比べ43億66百万円減少し、247億99百万円になりました。

売上高構成比