株主・投資家情報

トップメッセージ

株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

第96期(2023年4月1日から2024年3月31日まで)中間期の事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。

「2030ビジョン(Essential Parts of the World)」において、世界を支える必要不可欠な部品メーカーとなると宣言した私たちは、当ビジョン達成のための第一段階である2024中期経営計画を、確実な成長のための基盤づくりと位置づけました。

本計画に掲げる6つの重点施策のうちの1つが、2030年に向けた供給体制の構築です。2023年度上期は前年度上期に比して減収減益となるも、78億円の設備投資を行いました。また、脱炭素社会実現への貢献、新事業の創出、未来に向けた研究の強化を目的に、売上高比4.9%の研究開発費を投じてまいりました。

具体的には、厚膜製品に関しては富山県の工場「となみのしょう」を稼働させ、今年10月に着工したマレーシアの新工場は2025年3月の竣工を予定しています。薄膜製品に関しては、長野県伊那市「西山工場」、上田市の工場「真田のさと」で生産能力増強に向けた整備が進んでいます。

2024中期経営計画の重点施策には、KPS活動の『しんか』もあります。KPS活動は全員参加の経営改善活動であり、1980年代後半から私たちが取り組んできたKOAの文化というべき活動です。「しんか」とは進化であり深化であり、真価です。現在、デジタル技術を活用して、現場の知恵を仕組みに昇華する取り組み、未来予測や潜在的な要求からお客様と共感できる製品を開発する試み、そして安定供給とフレキシブルな納期対応を実現するサプライチェーンマネジメントの構築に努めています。

イノベーション・マネジメントシステム(IMS)の導入も2024中期経営計画の重点施策の1つです。IMSとは、イノベーションの実現を促すための国際標準規格で、仮説に基づく試行錯誤をスピーディーに行うことで、新しい価値を生み出すシステムです。当社はIMSを新たなKOAの文化とすべく、その専門部署を設けて社員の挑戦を支援しています。

2030年に向けた供給体制の構築

厚膜および薄膜チップ抵抗器

  • 国内・海外工場の増産
  • 生産拠点の増強
  • 複数拠点化によるBCP対応
KPS活動の『しんか』
  • デジタル技術を活用し、現場の知恵(暗黙知)を仕組み(形式知)に昇華
  • 未来予測や潜在的な要求からお客様と共感できる製品を開発
  • 経営資源を最大化し、安定供給とフレキシブルな納期対応を実現するサプライチェーンマネジメント
イノベーション・マネジメントシステム(IMS)
の導入
  • IMS推進部門によるイノベーション活動の支援体制構築
  • 新事業・既存事業の不確実性を前提とした、価値創造プロセスの実践
  • トップマネジメントによる中長期戦略の浸透
再生可能エネルギーの導入と電力使用量の削減
  • 再生可能エネルギーの導入促進
  • 生産性向上、最新省エネ技術導入などによる使用電力量抑制
  • GHG排出データの収集・分析能力の向上
  • 地域社会と連動した気候変動対策のモデルづくり
未来を創造する人づくり
  • 組織の目的を自分ごと化し、自発的に貢献する社員を増やすための対話機会の創出
  • 2030ビジョンを実現する人財育成とキャリア支援体系の構築
  • 挑戦が評価されることが働きがいにつながる仕組みづくり
ガバナンスの新たな取り組み
  • 業績連動型役員報酬制度の導入
  • 独立社外取締役を1/3以上選任
  • 過半数を独立社外取締役とした指名・報酬委員会の設置

今後、お客様のサプライチェーンにおける在庫調整の進展スピード等が、下期の業績動向に影響を及ぼす可能性もありますが、2030ビジョンを実現するための歩みを私たちは緩めません。未来のKOAのために、先を見据えた基盤づくりを覚悟して行ってまいります。

株主の皆様におかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2023年12月