株主・投資家情報

トップメッセージ

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 第92期(2019年4月1日から2020年3月31日まで)事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。
 KOAは、2019年12月に“2030ビジョン”を決定しました。そのビジョン・スローガンは「Essential Parts of the World 小さな部品で豊かな社会を」。詳しい内容は別の機会に譲りますが、私が本当にうれしかったのは、平均35歳の若い社員の皆さんが、自ら手を上げプロジェクトに集まり、「KOAの“望ましい未来”って何だろう」という問いに、真剣に議論を重ね答えを出してくれたことです。
 近年、地球規模で頻発している大規模な自然災害は、国際社会が取り組んでいるさまざまな地球温暖化対策を、一層加速させる必要性を示しています。KOAも抵抗器づくりをより深化させ、温室効果ガス排出量削減に貢献できる、機器の長寿命化や省エネに向け「高精度・高信頼性」分野で積極的な提案を行っていきます。
 また、“Society 5.0”に代表されるサイバー(仮想)空間と現実社会を高度に融合させたシステムで、経済発展と社会的課題の解決を両立させるアプローチは、自動運転をはじめとしてすでに現実のものになっています。サイバー空間への入り口は言うまでもなく「センサ」。1年間に全世界で1兆個のセンサが使用される「トリリオン(兆)・センサ社会」も、もうそこまで来ています。KOAはこの分野でも基盤技術を進化させ、各種センサ、センサ・モジュール開発に注力していきます。
 しかし、“2030ビジョン”の特長は、こうした時代の潮流を単にビジネスチャンスとして捉えるだけではなく、その変化の中でのKOAの望ましい姿を、KOAがずっと大切にしてきたことを踏まえて描き切ったことにあります。国際社会がめざす「持続可能な開発」とは、KOAの4つの価値観「循環・有限・調和・豊かさ」と同じ意味だと私は信じています。その価値観を共有し、実現に向けた社会課題解決に取り組むお客様の「困りごとの本質を見極め、想像を超える価値を提供」すると、ビジョンは言っています。KOAにとってなんと素晴らしい未来像ではありませんか。
 この未来からのおくりものは、今社員一人ひとりの手の中にあります。それを大きく結実させ、豊かな社会づくりをともにめざしてまいります。
 株主の皆様におかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2020年6月