株主・投資家情報

トップメッセージ

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 第94期(2021年4月1日から2022年3月31日まで)事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。
 当社は「2030ビジョン(Essential Parts of the World)」を掲げました。私たちが世界を支える必要不可欠な部品メーカーとなり、豊かな社会をつくる世界の一員でありたい、そして、小さな部品で世界に大きな変化を起こすため、地球と調和した循環型社会を目指し、社会課題の解決や豊かな暮らしの実現に取り組むお客様の困りごとの本質を見極め、新しい価値を提供していける会社になりたいとの想いを込めました。
 そもそもKOAという会社は、創業時から社会課題の解決を強く意識した会社です。創業者は昭和恐慌で疲弊したふるさとの農村に生活基盤づくりと安定した暮らしをもたらそうと、「農工一体」をビジョンに掲げこの会社を興しました。これを受け継いだ2代目社長の向山孝一(現 会長)は、地球との調和を企業経営の価値観とし、株主の皆様、お客様・お取引先様、社員・家族、地域社会、地球を「5つの主体」と位置付け、皆様との強い信頼関係を構築することを当社のミッションと定めました。

 2030ビジョンは、当社創業の精神と今に至る歴史を踏まえ将来を創造し、平均年齢35歳の若手社員が議論を重ねて描きつくられたものです。創業100年を迎える2040年に当社を率いているであろう彼らが、KOAの存在価値と提供価値を示してくれたことに大きな喜びを感じています。
 当社は今、2030ビジョンを実現すべく次の3つ「再生可能エネルギーを用いたモビリティの普及や社会インフラ拡充」「あらゆる産業の変革を実現するトリリオンセンサー社会の到来」「人口動態の変化に伴う価値観のシフト」を事業機会とし新たな挑戦をしています。
 とりわけ、主要国が2050年にカーボンニュートラルを目指す動きは大きなチャンスです。世界の主要自動車メーカーが電動化戦略を加速させることで環境対応車の割合は今後大幅に増加すると予測しています。
 当社は、高機能製品の生産能力拡大と供給体制構築に努めてお客様の成長を支えるとともに、2040年の創業100周年に向け新たな事業領域への取り組みを加速させ、さらにその過程においてはGHG排出量の大幅な削減に取り組みます。
 東証プライム市場移行に際し策定した2024中期経営計画では、この3ヶ年を確実な成長のための基盤づくりと位置付け、大規模な設備投資を行うこととしました。非財務面でもCO₂排出量削減率や電力の再生可能エネルギー比率において意欲的な目標を置いています。

 2030ビジョンでは当社の製品・サービスにより「安心・安全」な社会をつくることが描かれています。当社が培ってきた基盤技術を「しんか」させ、一人ひとりが今と未来の社会課題を考え、チームとして挑戦します。その不断の改善活動の先にビジョンが示すKOAの存在価値を証明できると私は信じています。
 株主の皆様におかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2022年6月