株主・投資家情報

トップメッセージ

 株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 第92期(2019年4月1日から2020年3月31日まで)中間事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。
 KOAは、株主の皆様をはじめとする5つの主体との信頼関係構築を企業ミッションとしています。そのうちの1つが「地球」であり、この星が育む生命・物質・エネルギーは有限であるとの認識のもと、地球にとってのムダを最小限に抑えた環境型の活動に30年ほど前から取り組んできました。
 近年頻発する異常気象も地球温暖化の影響であるといわれ、ようやくその対策が世界で始まっています。2015年にパリで開催されたCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)では、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して2℃未満に抑えるという長期目標が定められました。しかしながら、これまでに各国が提出した2020年以降の排出削減目標をすべて積み上げても、2℃目標を実現できる温室効果ガスの削減量に遠く及ばないことが明らかになっており、排出削減目標の更なる強化が必要となっています。
 国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、世界の部門別CO2排出量のうち、発電部門約40%に次いで、運輸部門は約25%。その運輸部門の排出量の約90%を占める自動車からのCO2排出削減は、目標達成に欠かせません。排出ガス規制の厳格化が進む欧州を筆頭に、近年では新興国も追従する形で規制強化が進んでいます。
 排出ガス規制が各国で強化されれば、自動車市場の様相は大きく変わるでしょう。燃料電池車、電気自動車、プラグインハイブリッド車、ハイブリッド車といった環境対応車は、ワールドワイドの販売予測で2025年に約35%、2030年には約50%、そして2040年に約80%まで増加するとIEAは試算しています。
 KOAにとって自動車市場は、売上高の約40%を占める重要市場です。現行のハイブリッド車でも、エンジン車に比べ格段に多い抵抗器が使用されています。環境対応車が今後増えるにつれ、自動車向け厚膜チップ抵抗器の需要も大幅に拡大し、2030年度には2018年度比で2倍以上になると当社は予測しています。これは我々にとって大きなチャンスです。
 KOAは研究開発型企業を目指し、未来へ向け新たな価値をお客様と共創する活動を継続してきました。今後も、未来のイノベーションで生まれるチャンスを確実に捉えていきます。
 株主の皆様におかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2019年12月