ログイン/新規会員登録
電子機器の多くが熱を空気に載せて運ぶメカニズムを採用しており、「空気(冷媒)がどのように動くか」を知ることが重要になっています。熱計算では熱伝達率を求めるときに「風速」を使います。また換気放熱の算出に「風量」が必要になります。つまり熱計算を完結するには風速と風量がわからなければなりません。これらはファンの特性や装置の通風抵抗で決定されるため、流れ計算の基本を押さえておく必要があります。
流れ計算によって求められる風速と風量が熱計算にどのようにつながるか、また実効風量や風速をどのような手順で求めるか、流れ計算の概要と意味合いについて説明します。
動画はこちら
流れにもエネルギー保存が成り立ちます。これを表現したのがベルヌーイの定理です。流体を構成する分子はばらばらに運動したり(圧力)、まとまって一方向に運動したり(流速)します。しかし、流体のエネルギーは保存則されるため、「流速が上がると圧力が下がる」という関係あり、これをベルヌーイの定理と呼びます。
実際の流体は流れることにより、ロスを発生します。それにより、上流から下流に向かって徐々に圧力が低下します(圧力損失)。この現象を電気回路のオームの法則で表現すると圧力、流量の関係を流れにくさ(通風抵抗)で表すことができます。
簡単なダクトを例題にして流体計算と熱計算をカップリングして解く方法について説明します。流路を意図的に狭くすることによって、通風抵抗が増えて風量が減りますが、風速が上がることにより部品の温度をげることができます。
実際の熱設計にあたっては具体的にファンを選定し、その特性と装置の通風抵抗から実効風量を求め、良好な空気の流れができるよう設計しなければなりません。ここでは具体的な数値を使って通風口の設計を行ってみます。
製品のお問い合わせはこちら
お客様の課題に合わせてご提案します。お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
お問い合わせフォーム
Select Your Region