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株主・投資家情報
Investor Relations

KOA株式会社 > 株主・投資家情報 > トップメッセージ

トップメッセージ


株主の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
第90期(2017年4月1日から2018年3月31日まで)事業をご報告するにあたり、ごあいさつを申し上げます。
政府は「第5期科学技術基本計画」の中で「超スマート社会」を提唱しています。これは、科学技術のイノベーションが先導してサイバー(仮想)空間とフィジカル空間(現実社会)を高度に融合させることで、あらゆる人が質の高いサービスを受けられ、年齢、性別、地域、言語といったさまざまな違いを乗り越え、活き活きと快適に暮らすことができる社会です。こうした取り組みは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続くような新たな社会という意味で「Society5.0」と呼ばれています。
「Society5.0」では、あたかも現実社会を仮想空間にコピーするように、IoTやネットワークを活用して膨大なデータが収集されます。そしてこれをAIなどを駆使して整理・分析し、その上で、人々に豊かさをもたらすために、現実空間にフィードバックしていきます。つまり、「Society5.0」は単なる産業革命ではなく、経済発展と社会的課題の解決を両立していこうとする重要な試みなのです。
ここでポイントとなるのが、現実社会におけるデータの収集・処理で、その入り口の多くが電子部品としての「センサー」です。一説では、今後地球上の全人類が1年間に一人当たり150個のセンサーを使うようになるそうです。その合計はおおよそ1兆個以上、こうした社会を別名「トリリオン(兆)・センサー社会」というそうです。
KOAの主力製品である「薄膜チップ抵抗器」は、温度変化に対する抵抗値変化や長期間使用での抵抗値変化が極めて小さいことから、センサーからの微弱な信号を精度よく増幅しマイコンに送る「増幅回路」などに欠かせない電子部品です。自動車の電動化や自動運転をはじめ、さまざまな工作機械、医療・福祉器具、インフラ管理など絶対に誤動作が許されない状況におけるセンシングには、極めて高い精度と信頼性が求められ、こうしたニーズは「Society5.0」において一層伸びていくものと考えています。
KOAは、固定抵抗器の専業メーカーとして、お客様にいただいているご信頼をもとに、こうした動きに対応してまいります。そのため、まず主力生産地である長野県伊那市内に高精度薄膜チップ抵抗器の工場を増築中で、2019年1月に竣工予定です。また、各種基盤技術に一層磨きをかけるとともに、引き続き新技術・新製品の開発を進めることで、到来しつつある新たな社会においても、お客様のご期待にお応えできるよう努力してまいります。
株主の皆様におかれましては、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


  2018年6月